EPP・EDR・XDRの違いとは
最近では様々なサイバー攻撃が行われており、
サイバーセキュリティへの取り組みが
盛んに叫ばれております。
基本的なウィルス対策と言えば、従来のアンチウィルス製品
EPP(Endpoint Protection Platform)がすぐに思い浮かびます。
これは悪意を持って攻撃してくるのを未然に防ぐ侵入前の対策
になります。攻撃の方法が巧妙になり複雑化されてきている
近年ではこれだけでは足りなくなってきており
侵入されてからの対策EDR(Endpoint Detection and Response)や
XDR(eXtended Detection & Response)などが注目されています。
■EPP(Endpoint Protection Platform)
いつ:侵入前
目的:ウィルス、マルウェア感染の特定・防止が目的
方法:パターンマッチング、振る舞い検知、機械学習など
■EDR(Endpoint Detection and Response)
いつ:侵入後
目的:感染後の検知・対応・復旧が目的
方法:AIや機械学習によるログ分析やリアルタイム検知
■XDR(eXtended Detection & Response)
いつ:侵入後
目的:EPP+EDRをさらに進化させた方法で防御
攻撃が組織全体に広がる前に迅速に対処
方法:ログを一元管理してエラーの検知、調査、対応を
自動化する。対象をエンドポイントだけでなくネットワーク、
メール、ユーザー情報、クラウドなど広範囲で考慮
境界型セキュリティはそろそろ限界なのかもしれません。
ファイアウォールなどのネットワーク機器でブロック
していてもユーザー側の挙動で簡単にマルウェアに
感染してしまいます。
毎日のネットサーフィンで不正なサイトへのアクセス。
山のように届く仕事のメールにまぎれてマルウェア感染サイト
のURLや添付されたウィルスファイル。無料アプリや
ソフトウェアのダウンロードでも簡単に感染します。
すべて境界型での検知は難しい感染経路となってきています。
ランサムウェア攻撃も大半がエンドポイントを狙った
ものとなってきている。
また仕事をする場所も影響してきています。
テレワークが普及したことにより家やカフェで仕事を
する人も増えてきています。そうなると境界がなくなって
しまうのでエンドポイントでの対策が必須となってきます。
ネットワークでいうとゼロトラストなど何も信用しない
環境が当たり前になってきています。セキュリティ対策に
ついてはやりすぎということはもはやないですね。
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[色々なセキュリティ対策]
*EDR(Endpoint Detection and Response)
⇒エンドポイントに対する脅威の検知と対処
*MDR(Managed Detection and Response)
⇒外部委託するEDRサービス
*NDR(Network Detection and Response)
⇒ネットワークに対する脅威の検知と対処
*XDR(Extended Detection and Response)
⇒ITシステム全体を対象にした脅威の検知と対処
*CDR(Cloud Detection and Response)
⇒クラウドに対する脅威の検知と対処
*TDR(Threat Detection and Response)
⇒すべての脅威に対応する考え方
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